肉じるの約束(当店の決意です)
肉じるの約束 2021/04/04時点
「肉汁ブシャー」を期待下さっている方には水を差すお話かもしれません。大変申し訳ありません。肉じる屋 店主のまきやさねゆきです。
当店の「豊はし最強肉汁餃子」は開発者の飯田が6年もの歳月をかけて辿り着いたものです。「肉汁」と高らかに謳っていますが、肉じるの「量」だけにこだわった餃子ではありません。もちろん量は多く、一般的な餃子の数倍~数十倍の肉じるが楽しめます。
ですが、楽しむのは「肉じるの量」よりも「肉じるの味わい」であってほしいと願っています。作り手側のわがままをお客さまに押し付けることはできませんが、情報としてご一読頂ければ幸いです。
■肉じるの「量」を増やすだけなら難しくない
量を増やすことだけを目的にするなら、予め煮だした肉汁などをゼラチンで固めておき、具材と一緒に包めばできます。量を増やすだけなら、手間はかかりますが難しくないのです。
でも、我々はこの手法を選べませんでした。別で作った肉じるを足しても「一体感」が出てこないのです(当店のやり方では、です)。お客さまを本当に喜ばすことができない。
■肉じるの量だけなら小籠包にはかなわない
小籠包の「汁感」はすごいですよね!「量」を比較したら小籠包には到底かないません。
餃子には小籠包にはない特性があります。それを有効に活かしてこそ、本当に肉じるを味わえる餃子になると考えています。
■餃子には「餃子だからできること」がある
餃子には餃子の特性があります。たとえば
- 皮で具材を包み込む
- 皮+具という2層構造
- 調理工程で、中の具材が混じり合う
- ひと口で料理が完結する
- 「蒸すor茹で」→「焼きor揚げ」などの2工程を経る ※調理法は様々です。
こうした特性を踏まえて「餃子だからできること」を追求したいと考えています。
■「それ、餃子にしなくてもいいんじゃない?」ならやらない
「具材を皮で包む」というシンプルな料理のため、具材を変えればバリエーションを増やすことは簡単です。
でも、「ホントウに、それでいいのか?」と問うています。
「おいしいけど、餃子にしなくていいんじゃない?」
というものだったら、やりません。別の調理法にした方がその素材を美味しく食べられるなら、餃子にする必要がありませんから。
餃子にする意味。
餃子である意義。
それを備えてこそ餃子だと考えています。
(エラソーに語ってしまってすみません)
■餃子を頬張るひと口で、幸せになってもらうために
我々は餃子を商品としてお届けしている以上、ひと口の餃子で、食べて下さった方に喜んでもらうことが使命です。
いかがでしょうか?
肉じるのしあわせ、楽しんで頂けましたでしょうか?
食べて頂いたお客さま全員に喜んでほしいと願っていますが、まだまだです。至らない点が多々あります。
もっと喜んでもらえるにはどうしたらいいのか?
もっと楽しんでもらうにはどうしたらいいか?
日々考えて工夫を続けています。
足りない点は叱咤下さい。
そのお言葉は必ず真摯に受け止め、今後の糧にさせて頂きます。
長文をお読み頂きありがとうございました。
肉じるのしあわせ、感じて頂けますように。
肉じる屋 店主
まきやさねゆき
↓開発者の飯田さんより♪
▼大変恐縮ですが、肉じる10連発の映像をまとめてしまいました。